Google I/O 2023で発表されたトピックス

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Google I/O 2023

5月10日(水)(カルフォルニア/現地時間)にデベロッパー向けカンファレンス「Google I/O」が開催されましたね。
「Google I/O」はGoogleの年次開発者会議です。ソフトウェアエンジニア、デベロッパー、デザイナー、技術者向けに例年開催されています。デベロッパー向けと謳っていますがGoogleの最新製品や技術・サービスに関する最新情報も得ることができるので、ガジェット向けとしてはワクワクするイベントです。今年のGoogle I/OはAIのBardや折りたたみ式スマートフォンの「Google Pixel Fold」、Google初のタブレット「Google Pixel Tablet」など発表がもりだくさんでした。

そんなGoogle I/Oを10分で総ざらいできるRecap動画がYoutubeで公開しているので、見てみてください。Recapで紹介されているトピックもまとめてみたので参考にしてみください。

Google I/O ’23 in under 10 minutes

Google photos

Magic Editor(00:30あたりから〜)
2021年にPixel 6に搭載されて登場した「消しゴムマジック」から「マジックエディター」に進化。発表のなかでは、たくさんの風船を持ってベンチに座っている子どもの写真が登場。子どもを含む被写体は左から中央へ移動し、その分延長されたベンチは自動的に追加されてとても自然な仕上がりに。子どもが中心に移動したので、子どもが引き立つ写真の仕上がりになりました。また、空が少し曇っているので、雲のエリアを自動で晴天へと変更しくれます。私も看板や映り込んでしまった鳥や人などを消すときに大変お世話になっている消しゴムマジック。AIの進化によって写真の編集時間も短縮化されそう。

PaLM 2

Google AIの大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)モデルである「PaLM(Scaling Language Modeling with Pathways)」の最新版「PaLM 2」が紹介されました。(1:15あたりから〜)

PaLMとは、Google AIの大規模な言語モデルの名称です。テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされており、テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を行うことができます。

Bard

180カ国でリリース。日本語と韓国語にも対応とのこと。こちら https://bard.google.com/ でもうすでに使えますね。Bardはスクリプトを作成することも可能で、講演では、Pythonでチェスのコマを動かすコードを披露し、コードは可読性も高く、良いものだとのこと。BardはGooleのツールやパートナーと連携して、拡張することも可能。

Bard + tools=Duet AI for Google Workspace

Bardの発表のなかでも対話型AIの「Bard」を搭載した「Duet AI for Google Workspace」です。

Sidekickを活用して、資料作成などの事務作業の生産性を向上

Goole Slideの例では、スライド上の文字をコピーし、画面右側にポップアップで表示される「Sidekick」上の「Help me visualize」というエリアに、コピーした文字をペーストするとAIが自動で美味しそうなとろけるチーズがのったピザの画像を生成してくれます。また、Google Docsの例もありました。Docs内のドキュメントを即座に読み取って処理し、Sidekick上で即時にダイアログを表示し、作業内容を提案してくれたり、内容を要約してくれたり、という機能も備えているようです。

We can see the true potential of AI as a collaborator, and we’ll bringing this experience to Duet AI for Workspace.
Duet AI for Workspaceに生かし、AIがコラボレーションする真の可能性を見出すことができます。

という言葉は、Googleが考えるAIと人間との付き合い方を示しているのではないでしょうか。

検索にジェネレーティブAIを導入することの可能性

グーグルでの検索結果にジェネレーティブAIを導入することも言及されました。新しい統合された検索結果ページのデザインは、一回の検索で今まで以上により多くの情報を入手できるようになるそうです。AIを活用したスナップショットによって検索した内容についてのトピックをいち早く知ることができるようになるそう。今までは検索しても思った通りの検索結果が表示されなかったら、違う言葉をかけ合わせたりして、再度検索していましたが、これからはフォローアップの質問を投げかけるか、ネクストステップを選択すれば良くなるようです。

またアメリカにいるのであれば、「Search Labs」のウェイトリストに登録できるそうです。

https://support.google.com/websearch/answer/13551902?visit_id=638204508642087716-2574296435&p=search_labs&rd=1

その他

その他のトピックスは以下です。

  • AI platform Vertex AI
  • Responsible AI
  • Find My Device
  • Pixel 7a / fold
    • Highest quality selfies
    • Best foldable camera
  • Pixel Tablet

最後に

最後にGoogle CEOのSundar Pichai氏からメッセージが。

The shift with the AI as big as they come. We’re approaching it boldly, with a sense of excitement. And we are doing this responsibly, in a way that underscores the deep commitment we feel to get it right. no one company can do this alone. Our developer will be key to unlocking the enormous opportunities ahead. We look forward to working together and building together.

Googleだけでなく、開発者とともに協力し、協業していこうというメッセージを強調しているようでした。

この記事を書いた人

Riliのアバター Rili プロダクトマネージャー

都内在住の30代女性・IT企業勤務。サービスを作ることが好きなリモートワーカー。「人生はグラデーション」を掲げ、自由な働き方と生きやすい社会を模索する日々を綴ります。

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