今日はお気に入りのサービス「クックパッドマート」についてご紹介します。コロナ禍において、外食がしにくくなった状況で、家でも美味しいもの・外食で食べるような良いものが食べたい」という家庭内調理の需要は高まっています。特に印象的だったのは、レストラン等の外食産業の休業や営業時間の短縮等によって、和牛などに代表される国産高級食品の発注数が低下し、余剰分が発生してしまっているそうです。その結果、普段はスーパーなどで販売されないような高級ランクの和牛が出回り、通常の市場価格よりも安価に購入できるので、スーパーでの売れ行きも好評だとか。
コロナ禍でもスーパー・マーケット業界の売上は増加
一般社団法人 全国スーパーマーケット協会、一般社団法人 日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会が昨年2020年12月22日に発表している2020年11月度の実績速報版によると以下の結果になったそうです。
前年同月比(全店) | 前年同月比(既存店) | ||
総売上高 | 9058億5782万円 | 104.4% | 103.3% |
流通ニュースによると
既存店は2月以降、10カ月連続で増加した。
とのことで、コロナ禍の影響で家庭内での調理の需要の高まりは継続していますね。詳細な資料はこちらに掲載されています。
スーパーマーケット販売統計調査資料(11 月実績 速報版)
クックパッドマートとは?アプリで注文、生産者から新鮮で美味しい食品を注文できるサービス
「クックパッドマート」とは、料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」を運営するクックパッド株式会社が提供するサービスです。クックパッドといえば、レシピサービスでも老舗ですよね。私も料理や製菓作りにと、とてもお世話になっています。
企業理念に「毎日の料理を楽しみにする」を掲げ、「料理をつくることは 地球のこれからをつくること。」というメッセージを打ち出しています。そんなクックパッドが2018年から始めた新しいサービスが、このクックパッドマート。
クックパッドマートは「毎日が楽しみになる、食材店。」
クックパッドマートの仕組み
- 利用者がクックパッドマートアプリ上で商品を注文する
- 街の販売店や生産者が受注し、手配。
- クックパッドマートのトラックが集荷し、各受け取り場所へ(マートステーション)配送。なんと当日に出荷される
- 商品が受け取り場所に到着
- アプリで利用者に通知される
なのでとれたて生しらすや甘い梨も注文できます。季節もの商品が多いので、いつでも買えるわけではないのですが、それが逆に四季を感じれて良いですね。
受け取り方法
受け取り方法は、簡単。注文品が届いたら、アプリに通知がくるので、自分が注文時に受け取り場所に指定した「マートステーション」に取りに行くだけ。アプリ上にQRコードをかざすと空く仕様になっているので、見知らぬ人が開けたり、触ったりする心配はありません。楽天で注文した商品を楽天が用意するロッカー「楽天BOX」で受け取る、というようなイメージに近いです。「マートステーション」は、推測ですが4~6人家族くらいの食料が入る容量程度の大きな冷蔵庫です。
さらに嬉しいポイントが!1点からでも注文可能、しかも送料無料
食料品のEC購買の最大のハードルとも言える、最低注文金額や数はなく、1点からでも注文可能、しかも送料無料!なのです、単身者やDINKS世帯にも嬉しい限りです。
クックパッドマートは生鮮食品の流通革命
このコロナ禍の影響で、ネットスーパーの利用者数も増え、大手スーパーマーケット各社のネットスーパーに関するニュースが増えたように感じます。
- ダイエー、ネットスーパー店を倍増 22年度までに
- 最先端の技術を導入したイオン次世代ネットスーパーに着手
- イオンネットスーパー/「クラシル」と連携、レシピから買物可能に
- イトーヨーカドーネットスーパーアプリを9ヵ月で立ち上げ 10Xが技術力で小売業界にもたらす変革とは
私も普段は「楽天西友ネットスーパー」を利用しているのですが、購入する商品が必ず必要になる納豆や卵、豆腐、米、人参・玉ねぎといった、いつも使う食材たちを機械的に購入しがちになってしまいました。スマホやPCだと二次元なので、目的の商品を探すという検索性には長けていますが、三次元での奥行きがないので、目新しいものやいつも手に取らないものを購入するきっかけがほぼありません。レコメンデーションで表示される商品も特に惹かれることがなく…
一方で、このクックパッドマートは、上述した大手スーパーマーケットが展開するようなネットスーパーとは一線を画す、まったく違う分野のサービスだと私は思っています。利便性を追求するネットスーパーよりも、商店街やデパ地下のようなセレンディピティな出会いがある生鮮食品ECだなぁと思っています。また、この記事の冒頭で触れた和牛のような事例もクックパッドマートのような生産者と消費者をつなぐプラットフォームがあれば、価値・値段を下げずとも販売できたかもしれません。マートステーションはマンションやコンビニ、ドラッグストアに設置が増えているみたいなので、ぜひ利用してみてください。
私が購入した商品はこちらで紹介しています