「アフターデジタル2 UXと自由」 でも紹介されていた、中国版「TESLA」とも言われているEV自動車スタートアップ企業の「NIO(ニーオ、上海蔚来汽車)」が「NIO Day 2020」という商品発表イベントを1/9に開催しました。私がNIOを知ったのはアフターデジタル2を読んでから。恐らく日本での知名度はそこまで、まだ高くはないのででしょうか。ネットのニュースや記事、Youtubeでもイベント前よりも、イベント事後で取り上げれていた方が多いように感じました。ちなみに、私がこのイベントの存在を知ったのはNIOの公式Instagramアカウントの投稿でした。NIOだからというよりは、コロナ禍とは思えぬ人々密集感から目に留まりました。人が多い…
なんだかとてもイケてるIT企業感が出ていますね。広告もこんなにきらびやか。
※まず始めに※
私は、自動車にもEVにも全く詳しくないですし、中国語の学習もしたことがないので、間違っている点があるかもしれません。ご了承ください。これからの小売におけるコミュニティ作り、ブランディングに関する観点から考えた記事です。
車やEV関連の記事を見てみると、今回の目玉は「個体電池(全固体電池?)」の発表のようです。私の専門領域ではないので今回は触れませんが、Youtubeやらネットの記事などを見ると「固体電池は本当に実現できる見込みがあって発表しているのか?」など、様々な意見や憶測があって勉強になったので、気になった方はぜいひ検索してみてください。
ではNIO DAYイベントの内容について触れていきたいと思います。
有名俳優・歌手のドラマやライブ、プレゼンありの盛りだくさんなプログラム
今回のNIO DAY 2020のイベントの様子は、2時間以上!
VimeoやYoutubeにライブストリーミング配信動画としてあがっています。長尺なので、さすがに全部を見られなかったのですが、会場にいる人々の一体感・熱気が伝わってくる動画です。
有名歌手のライブや、「NIO Band」というオリジナルバンドの演奏あり、有名俳優が出演するドラマあり、CEOのプレゼンあり、新型の「ET7」の発表あり…と盛りだくさんのプログラムでした。
正直Appleなどの製品発表会を全編動画で見たことがないのですが、とても豪華なイベントではないでしょうか。
一部中国語のみで英語字幕なしの部分もあるのですが、「NIO DAY 2020」のイベントの様子をパートで分けて見ました。
時間 | 内容 | 詳細 |
現場実況 | 会場内外の現場実況や、NIOユーザーでボランティアとして参加してくれた方の生のインタビューなど。内容はよく分からないですが、興奮と熱気は伝わってきました。 | |
39:50 | 音楽ライブ | 歌手登場。常石磊(チャン・シーレイ)さんという方のようです |
45:09 | 音楽ライブ | なんと!NIO Bandというオリジナルバンドが登場。 《未来在前行》を歌唱。 彼らのデビューシングルであり、NIO Day2020のテーマソングでもあるそうです |
54:23 | ユーザーの声 | 実際のユーザーの話を元にしたドラマが上映されます タイトルは 「源自蔚来用户真实故事 Based on true stories of NIO users」 中国の有名な俳優が出演しているそうです。 |
1:08:25 | CEOのプレゼンテーション | ようやくNIOのCEOである李斌氏(ウイリアム・リー)が登場。 ご本人は観客とお揃いの「Always FORWARD」トレーナーではなく、超シンプルなネイビーを基調として、腕に赤いラインが入ったトップスとデニムという出で立ち。 |
1:27:02 | 新型お披露目 | 「ET7」 登場 |
1:57:05 | 音楽ライブ | 歌手の汪峰(Wang Feng)さんが登場し、《勇敢的心(Brave heart)》、《当我想你的时候(When I miss you)》、《光明(Bright)》などを歌唱。 途中、アカペラで歌ったり、コールアンドレスポンスしたりして、会場を温めていました。観客もスマホのライトをつけて、ペンライト代わりにして、会場全体がムーディーに。 |
2:15:50 | 終了 | エンドクレジットスタート |
上記をご覧いただくだけでも分かるように盛りだくさんな内容です。
印象的だったのはユーザー一体感醸成のための演出
今回のイベントで印象的だったのは、
- 「Always FORWARD」というロゴがプリントされたトレーナーを参加者が着用
- NIOユーザーかつボランティア参加者は「NIO User Volunteer」とプリントされたトレーナーとジップパーカーを着用
- 今回のために作られたNIO Dayマスクを着用
動画の冒頭でイベント開始前にレポーターがボランティアの方々にインタビューしていたのですが、どのボランティアもとても楽しそうに、そして熱気がこもった回答をしていたのが印象的でした。中国語が分からず何を言っているのは分からないのですが…。
「NIO User Volunteer」とプリントされたトレーナーとジップパーカーは、NIOユーザーであるという証とNIOへの貢献度も示す役割となって、よりNIOへの帰属意識を高めたのではないでしょうか。
また、聴覚・視覚への訴求演出が多いなとも感じました。「NIO Band」というオリジナルバンドを結成したり、有名俳優が出演したユーザーストーリーに基づくドラマを上映したり、聴覚・視覚での訴求のパートがとにかく多いなと感じました。最後に登場した歌手の汪峰さんは途中アカペラを披露したり、参加者と一緒に歌ったり、スマホのライトをペンライト代わりにして、会場の一体感を醸成していました。
今回発表された「ET」も登場
バッテリーごと交換できる「Power Swap Station 2.0」
ペーパードライバーの私ですら興味を持ったNIOのイベント「NIO DAY 2020」。とにかく豪華で派手だった!というのが感想です。TESLAやNIOといったD2C自動車メーカーの登場は、日本の自動車産業にどのような影響を与えるのか、興味津津です。最近東京だとTESLA車を見かけることが多くなりましたよね。私もファルコンウィングドアを体験してみたい…