受託開発出身の私がスタートアップでプロダクトマネージャーになったときに読んだ本②〜UI/UX編〜

今回は前回 受託開発出身の私がスタートアップでプロダクトマネージャーになったときに読んだ本① の続きで、プロダクトマネージャーになったときに読んだ本〜UI/UX編〜を紹介します。

https://reina-muraishi.com/productmanager_book1/

第1弾は起業家の思考を理解したい!という思いつきから読んだスタートアップ・起業家系の本をご紹介しましたが、今回の第2弾は、情報設計やUI・UXといったサービス設計に関連する書籍をざっとご紹介します。プロダクトマネージャーになったときではなく昔から読んでいて、この機会に改めて良いなと思った本もあったので、今回のラインナップに含みました。

目次

私とUI / UX

私がIT業界に飛び込んだのは2009年。大学時代にHTMLのtableタグとかで簡単なWebサイトを作ったことがあるくらいの知識量だった私は、右も左も分からないままECサイトのささげ(採寸・撮影・原稿)業務に日々取り組んでいました。当時は109系レディスアパレルのECサイトを複数運用していたのですが、解像度が今のスマートフォンとは比べ物にならないくらい低いガラケーでも、入荷メールを送ると商品が飛ぶように売れていた衝撃を今でも覚えています。そこからはITの技術もどんどん進化し、私はというと、アパレルや日用品・雑貨といった小売企業のECサイトやショッピングセンターのWebサイトやECサイトの構築・リニューアルのディレクションを担当していました。WebサイトやECサイトを運営したりして得た知見や、デザイナーから教えてもらったり、その時々のトレンドをキャッチアップしてサイト設計をしていましたが、もっと体系的に学びたい、という視点から読んだのが以下の本たちです。

読んだ本【情報設計・UI/UX(6冊)】

融けるデザイン ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

まずは、こちら!インタラクションの研究者 渡邊恵太さんの名著です。「おすすめの本を教えてほしい」と言われたら必ずこの本をおすすめしています。この本はとても読み応えがありますが、初学者こそ読んだほうが良いで本です。本のタイトルにもある通り、ハードとソフトとネットの時代が到来していて、今までのものづくりが通用しないこと、自己帰属感が大事であることが書かれています。スマホが幼いころから存在していた若い人にとっては身体とつながった自己帰属感の高いGUIは当たり前かもしれないですが、そもそものGUIの成り立ちから勉強するとさらに理解が深まるかもしれません。

章立ては以下ですが、私が特に興味深かったのは
第3章 情報の身体化――透明性から自己帰属感へ
第4章 情報の道具化――インターネット前提の道具のあり方
です。

第1章 Macintoshは心理学者が設計している
第2章 インターフェイスとは何か
第3章 情報の身体化――透明性から自己帰属感へ
第4章 情報の道具化――インターネット前提の道具のあり方
第5章 情報の環境化――インタラクションデザインの基礎
第6章 デザインの現象学
第7章 メディア設計からインターフェイスへ

【新版】UI GRAPHICS 成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX

日本のトップUI/UXデザイナーたちの思考と事例が掲載された本書。ビジュアルが多いので紙の書籍、もしくは電子版で読むなら10インチ以上のタブレットを推奨します。画面が小さいと実例と文章を行き来しながら読むことになるので、もったいない。

アイデアスケッチ アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド

新しいアイディアをうまくまとめることができず、困っていたときに読んだ本(過去にブレストのワークショップとかに参加したことはあるけれども)。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)が生み出した視覚的ブレインストーミング手法「アイデアスケッチ」の実践方法について解説しています。私は性格的に完成形に近い資料を作りたがるきらいがあるので、まずは何でも良いので形にすることに慣れることが課題です。

今日からはじめる情報設計 センスメイキングするための7ステップ

混乱よ、さようなら。情報建築家の第一人者アビー・コバートによる、「しっちゃかめっちゃか」への処方箋。問題解決のベースとなる情報設計のエッセンスを、やさしく手ほどきします。IA、UXデザイン、コンテンツ・ストラテジーへの最良の入門書!

情報建築家(インフォメーション・アーキテクト)の第一人者アビー・コバートの書籍。情報をうまくまとめられずコンプレックスに思っている人は、慣れの部分もあるけれど、情報設計について学ぶと良いかも。

「何をものを作るときによく見えること(looking good)と使いやすいこと(being good)に等しく注意を払うべきである」はUXの要ですね。

UXと理論で作る Webデザイン: デザイナーでなくてもわかる

UX DAYS TOKYO が主催するUXのセミナーで必要だったので購入した書籍。イチからUXについて学べるので初学者向けです。私は電子書籍派なのでセミナーにKindleで参加したら、授業のスピードにKindleのページめくりがついていけず、結局隣の心優しい方に紙の書籍を一緒に見せてもらいました。紙はこういうときに強いんだなぁとしみじみ実感した思い出…。
セミナーでの「デザインで人は殺せる」という言葉にデザインの影響力を改めて認識させられました。

消極性デザイン宣言-消極的な人よ、声を上げよ。……いや、上げなくてよい。

冒頭で紹介した「融けるデザイン」の著者 渡邊恵太さんの本を読み漁っていたときに見つけた本。この本は対人コミュニケーションに対する苦手意識を持つ消極的な人々のための解決方法(SHY HACK)を、UIデザイン、コミュニティデザイン、ゲームデザインといった領域の第一線で活躍する5人の著者が提案するという変わった切り口でUXデザインを考えられる内容になっています。一言でまとめると「消極性のユニバーサルデザイン」を思想啓蒙しているそうです。私はどちらかというと消極的ではない方なので、「そういった考え方・アプローチがあるのか」とか「気にし過ぎでは?」と思ってしまう点も多々あったのですが、SHY HACKを考える過程・内容は勉強になります。「すべての人が積極的である」という前提で物事を捉えるのではなく、視点を変えるだけで違うUXがあるかもしれません。

以上、プロダクトマネージャーになった去年の今頃に読んだ本たちを紹介しました。

ちなみに今は「INSPIRED」を読んでいるので、誰かと語り合いたいです!

この記事を書いた人

Riliのアバター Rili プロダクトマネージャー

都内在住の30代女性・IT企業勤務。サービスを作ることが好きなリモートワーカー。「人生はグラデーション」を掲げ、自由な働き方と生きやすい社会を模索する日々を綴ります。

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